JABEE(日本技術者教育認定制度)


最終更新日:2014.11.20


<新基準(2012年度版)>に更新されています。

2009年度に申請を行った技術者教育プログラム(建築プログラム)が認定期間「2009年度から6年間」として認定されました。



◇専門科目と日本技術者教育認定制度について



 福祉環境工学科・建築コースでは,教育プログラムが実社会の要求に応えるものであり,優れた技術者教育と国際的同等性を確保しているかを客観的に審査してもらうために,2009年度に日本技術者教育認定制度(JABEE)による受審を受け,認定を受けました。
 建築コースの設けた教育プログラムが日本技術者教育認定制度の基準を満たしていると認定を受けたため,本コースの教育プログラムを履修した学生は, 建築関連の資格取得等,国内での活動もさることながら,海外の大学院や企業に入る際や海外での活動を行うにあたって有利になります。
 しかし,本教育プログラムは,認定に必要な内容を有しているが,カリキュラム制度としては必要十分条件ではありません。従って,認定を受けなくとも卒業することはできます。学生は,以降の注意事項を十分に理解し,今後の履修,学習に取り組む必要があります。

 

日本技術者教育認定制度とは



 大学など高等教育機関で実施されている技術者教育プログラムが,社会の要求水準を満たしているかどうかを外部機関が公平に評価し,要求水準を満たしている 教育プログラムを認定する専門認定制度のことである。その認定作業を行うのが 日本技術者教育認定機構(JABEE:Japan Accreditation Board for Engineering Education)という非政府団体である。この組織が技術系学協会と密接に連携しながら技術者教育プログラムの審査・認定を行う。また,認定を受けた 専門教育機関を卒業した学生は,国家資格「技術士」の一次試験が免除となります。

       ★詳細はこちら↓をご覧下さい。



日本技術者教育認定基準



 JABEEは,教育プログラムを認定するため,以下の4つの基準と各専門分野別要件を設けている。これら全てを満たせば,認定を受けることができる。
 これらのうち基準1の学習・教育到達目標の設定と公開,基準2の教育手段は学生にとって特に重要である。これらについて,以下に詳しく説明するので,十分理解すること。


  基準1:学習・教育到達目標の設定と公開
基準2:教育手段
2.1 教育課程の設計
2.2 学習・教育の実施
2.3 教育組織
2.4 入学,学生受け入れ及び異動の方法
2.5 教育環境・学生支援
基準3:学習・教育到達目標の達成
基準4:教育改善
4.1 教育点検
4.2 継続的改善
分野別要件


 


学習・教育目標の設定と公開



 基準1の(2)では,自立した技術者の育成を目的として,下記の(a)〜(i)に示した知識・能力を網羅したプログラム独自の具体的な学習・教育目標を設定し,公開することを求めている。ただし,(d)は分野別要件として日本建築学会により定められたものである。

 
(a) 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
(b) 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果,及び技術者が社会に対して負っている責任に関する理解(技術者倫理)
(c) 数学及び自然科学に関する知識とそれらを応用する能力
(d) 該当分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
  当該分野の『専門的知識とそれらを応用する能力』(水準を含む)として,以下が考慮されていること。
「UNESCO-UIA建築教育憲章」が求める以下の教育の目標,及び実践能力・理解力・知識,及び実務経験などを含むプログラムが設定され,公開されていること。

(1) 美観上,及び技術上の諸要求に応える建築の設計・計画の能力
(2) 建築の歴史・理論,及び関連する芸術,工学及び人文科学に関する十分な知識
(3) 都市の設計・計画及びそのプロセスに関する十分な知識
(4) 人間と建物,建物相互,及び周辺環境の空間を理解し,適切な質と尺度を与える能力
(5) 建築設計・計画の職能とその社会的使命の理解
(6) プロジェクトの基本的な調査方法,構造計画,施工技術,その他関連する技術の理解
(7) 快適で安全な室内環境を得るための建物性能,技術に関する十分な知識
(8) 関連する産業,予算,法的制約を調整し,統合的な設計及び工事費管理をする能力
(9) 環境保全,修復,及び生態学的持続可能性の重要性に関する十分な知識
(10) 建築施工原理の包括的理解に基づく建築構法に関する能力の研鑚
(11) 学生・教員双方のための学習・教育・研究方法の研鑚

(e) 種々の科学,技術及び情報を活用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
(f) 論理的な記述力,口頭発表能力,討議等のコミュニケーション能力
(g) 自主的,継続的に学習する能力
(h) 与えられた制約の下で計画的に仕事を進め,まとめる能力
(i) チームで仕事をするための能力
 


プログラム設定



 福祉環境工学科建築コースにおいては,以下のように技術者教育プログラムと工学教育プログラムを設置している。

        ◎技術者教育プログラム「建築プログラム」   ← いわゆるJABEEコース
        ○工学教育プログラム   「建築システムプログラム」   
    
 技術者教育プログラム「建築プログラム」に定める要件を満たして修了した者には JABEE 修了証が与えられる。なお,「建築プログラム」においては,特定領域として「建築専門プログラム」を設定している。



◇JABEE履修の手順・判定方法,および編入生の取り扱いについて(2009.12改訂)



 建築プログラムの履修登録,判定,編入生の取扱に関する事項を確認して下さい。
 ※本内容は,JABEEコース審査後の2009.12に改善の一貫として規定の変更を行っています。

                JABEE履修の手順・判定方法,および編入生の取り扱い(PDF) ・・・2009.12.改訂


 その他,本教育プログラムの履修に関する必要な事項は別途定めることとします。


◇「建築プログラム」が育成する技術者像(ディプロマポリシー)



 建築プログラムでは,次に示す各項の能力等を身に付けた建築技術者の育成を目指しています。

  1. 将来の建築学の発展や,関連する多様な分野へ継続し得るような,建築計画・設計,建築構造,建築環境・設備,建築材料・生産,その他にわたる基礎的かつ包括的な知識を身につけている。 
  2. 現代の文化と文明を理解し,自分の専攻分野を超えた学際的な視点をもち,グローバル化した社会において,国際的な相互理解,協調的な意識のもとに活動できる能力を身につけている。 
  3. 工学技術の基礎となる数学,自然科学,情報技術等に関する基本的知識を修得し,応用することができる能力を身につけている。 
  4. 工学技術が社会の環境と人間生活に及ぼす影響を的確に把握し,適切に対応できるために,技術者としての倫理観と豊かな人間性を身につけている。 
  5. 建築に関する科学・技術情報を収集し,大学の学習で得られた専門的知識と総合し,社会的要請に基づいて,造形性,機能性,バリアフリーなどの福祉性,構造的合理性等を実現した建築物や環境空間を企画し,設計し,それを図面やコンピュータなどのメディア上に表現し,その内容を伝達する能力を身につけている。 
  6. 与えられた建築的課題に対し,自己の持つ能力を発揮して,限られた制約の中で適切な計画を立て,合理的に実行することのできる能力を身につけている。 
  7. 建築学およびその関連領域において,急速に変化し,多様化する社会の要請を広い視野を持って的確に理解し,柔軟に対応できる能力を持ち,学習した成果や研究によって得られた成果を論理的に記述し,口頭で発表し,討論するためのプレゼンテーション能力,および英語による国際的コミュニケーションの基礎的な能力を身につけている。


「建築プログラム」の学習・教育到達目標(2014年度以降)



 建築プログラムでは、上記の目標とする技術者が有すべき具体的な学習・教育到達目標として、次のA~Jを定めています。これらの目標を十分に理解して学習すること。

 
(A) ホーリスティック(包括的)な建築知識を有すること
  建築計画・設計,建築構造,建築環境・設備,建築材料・生産,その他幅広い建築設計や建築技術全般にわたる包括的な教育を通して,将来の建築学の発展や,関連する多様な分野へ継続し得るような基礎的で包括的な建築知識を有すること。
(B) グローバルな現代社会の発展に貢献できる能力を有すること
  現代の文化と文明を理解し,グローバル化した社会において,国際的な相互理解,協調的な意識のもとに活動ができること。さらに,自然科学の知識に基づいて,社会や環境に与える影響を予想しながら技術と資源を経済的かつ有効に利用し,人類の安全と利益および地球環境の持続的発展に貢献できる能力を有すること。
(C) 技術者として倫理観と豊かな人間性を有すること
  現代社会の文化と福祉に対する理解と洞察力を深め,その持続と改善のために工学技術を適切に用いること。さらに工学技術が社会の環境と人間生活に及ぼす影響を的確に把握し,適切に対応できるために,技術者としての倫理観と豊かな人間性を有すること。
(D) 建築学における工学的な基礎知識を有すること
  建築工学の基礎となる数学,自然科学,情報技術等に関する基本的知識を修得し,応用することができること。
(E) 建築学の専門的知識・技術を有すること
  以下の(1)~(4)の知識を総合して,建築的な課題の解決に対応できる能力を有すること。
  (1) 建築計画・都市計画,建築設計の各専門分野に関する知識と能力を有すること。
  (2) 建築環境工学,建築設備の各専門分野に関する知識と能力を有すること。
  (3) 建築構造,構造力学,耐震工学,建築防災の各分野に関する専門的な知識と能力を有すること。
  (4) 建築基礎構造,建築材料,建築生産の各分野に関する専門的な知識と能力を有すること。
(F) デザイン能力,企画能力を有すること
  建築に関する科学・技術情報を収集し,大学の学習で得られた専門的知識と総合し,社会的要請に基づいて,造形性,機能性,バリアフリーなどの福祉性,構造的合理性等を実現した建築物や環境空間を企画し,設計し,それを図面やコンピュータなどのメディア上に表現し,その内容を伝達する能力を有すること。
(G) プレゼンテーション・コミュニケーション能力を有すること
  学習した成果や研究によって得られた成果を論理的に記述し,口頭で発表し,討論するためのプレゼンテーション能力,および英語による国際的コミュニケーションの基礎的な能力を有すること。
(H) 持続的な学習,研鑚ができる能力を有すること
  建築学およびその関連領域において,急速に変化し,多様化する社会の要請を広い視野を持って的確に理解し,柔軟に対応できる能力を有すること。また本プログラム修了後,生涯にわたって自ら新しい工学知識を学習し,研鑚する能力を有すること。
(I) 合理的な計画の立案と遂行能力を有すること
  与えられた建築的課題に対し,自己の持つ能力を発揮して,限られた制約の中で適切な計画を立て,合理的に実行することのできる能力を有すること。
(J) 協働作業を遂行する能力を有すること
  グループやチームにおいて自分自身のなすべき役割を総合的に判断し,課題解決に向けて相互補完的に適切な行動ができる能力を有すること。

学習・教育到達目標と基準1の(2)との対応関係


当教育プログラムで設けた学習・教育到達目標と3.3節のJABEE基準1の(2)との対応関係を示すと,表1のようになる。学習・教育到達目標が基準1の(2)の知識能力(a)~(i)を主体的に含んでいる場合には◎印を,付随的に含んでいる場合には○印を記入してある。


JABEE基準と本コースの学習教育到達目標の対応  

※分野別要件【上表(d) 】と科目の対応表・・・PDF



○学習・教育目標を達成するために必要な授業科目の流れ  PDF

○カリキュラムフロー PDF ※JABEE専門科目履修の流れ(カリキュラムフロー)


建築コースカリキュラムの学習時間



 学習時間時間区分一覧を示す。建築プラグラムでは,卒業要件を満たせば,自動的に2級建築士受験資格を満足するように設定している。詳細は,JABEEシラバスを参照のこと。

建築コースの学習時間区分一覧




◇教育改善の取り組み

 教育改善の仕組み・・・建築プログラム教育改善ネットワーク図




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